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天使のチョウ

連続のチョウ部屋です。
私がチョウ部屋なるものをやっているわけは、チョウ! ヨウチュウ! と聞いただけで「気持ち悪〜い」と顔をしかめる人々に、そういった生き物にも数々の神秘と発見と愛らしさがあることを知ってほしいのがひとつ。
もうひとつは情報交換です。

もう少し大きめの動物であれば、何かあった時・具合が悪い時は病院に連れて行けます。
が、虫たちはどうすることもできません。何かあっても原因もわからず、どうしようどうしようとただ手をこまねいて見守ることしかできない切なさ、無力さよ。
当ブログにも、検索キーワード「アゲハ 幼虫 苦しむ」などで来てくださっている方がいて、ああ、飼っている幼虫が苦しんでいるのね…と身につまされたりします。

ネットで情報収集ぐらいしかできないんですよねえ。それでも何かあったらまず助からないのが、かよわい幼虫のさだめ。
でもでも、中にはなるほど!と参考になる情報ももちろんあるわけです。


そんなわけで、夏の思い出。
この夏チョウになった中に、羽のぐしゃぐしゃなキアゲハがいました。
見た時すでにそうだったので、たぶん、サナギから出てきて羽を伸ばして乾かす前に、下に落ちたか何かして…そのまま固まってしまったのではないかと思います。内側にくるんとぐしゃぐしゃになってました。

まったく飛べないので、部屋の中で飼うことに。放し飼いです。
カーテンにつかまり飼い、と言いますか、キアゲハくん自分でも飛べないことがわかっているようだったので、そんな感じでも大丈夫だったんですね。

エサは、スポーツドリンク&砂糖水をあげていました。1日2、3回。
スポーツドリンクはどこかのサイト様で見て、へえ、と思ってあげてみたんですが、本当に好きみたいですね。さかんに飲んでました。
夏だったのでスポーツドリンクを分け合えて、ちょうどよかったです。


このキアゲハくん、飛べないけれどとっても元気で、すぐに高速羽ばたきをマスターしました。ぐしゃぐしゃの羽で、ものすごい勢いで羽ばたくんですよ。ブーンと音がするぐらいに。
で、高速で羽ばたきながら、カーテンの下から上まですごい勢いで上っていき、上に着いたらぴょーんと飛ぶ(落ちる)→ カーテンにくっつける → 高速で上る → 飛ぶ(落ちる)を繰り返してました。

あれは、飛ぶ練習をしていたんでしょうかね…
それともじっとつかまっていてもつまらないから、運動していたのか。

そんなこんなでだんだん羽はボロくなりつつも、とっても元気で、羽からはお花の香りがして…(ポカリ臭?アクエ臭?かしら)
見たり嗅いだり遊んだり、とてつもなく心なごむ存在でした。


そして、ちょうど2週間という頃。
あまり動かないなあと思っていたら、だんだん身体が傾いて、そのままコテンと…
つかまったままの姿でコテンと…
あっけないお別れ。


かなしかったー…
羽がぐしゃぐしゃでなかったら、どれほど見事に空を飛んだろう。
お花の香りのチョウの思い出。

 
高梨智子 * チョウ部屋 * 23:49 * comments(0) * trackbacks(0)

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